近山スクール東京 講師紹介

高橋昌巳


高橋昌巳 Masami Takahashi
シティ環境建築設計

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シティ環境建築設計

年度 講座名
2008年 職人チームと取り組む直営方式

チームづくりから始まった直営方式


 今から約20年前、設計事務所を構えたばかりの高橋さんは困惑していました。国産材を有効に利用する「民家型構法」を手がけたいのに、任せられる工務店が見つからなかったのです。「かくなる上は、自分でつくり手を集めるしかない」。大工をはじめ、左官職や建具職など、伝統的な技術を持つ職人を訪ね歩く日々が始まりました。

目的はコストダウンではない


 直営方式というのは、建主が工事ごとに発注し、支払いも業者それぞれに行う家づくりの方法です。戦前までは当たり前に行われていました。高橋さんの家づくりも分離発注です。長年の付き合いがある確かな技能を持った職人に分離発注します。設計者が行う分離発注は、工務店を通さないから経費が節減できると受け取られがちです。しかし、高橋さんの場合はコストダウンが目的ではありません。伝統的な工法の質を保証するため分離発注です。

全員が対等で建主の方を向いた家づくり


 本来、分離発注は建主が職人を集め、工程や予算配分などの管理もします。しかし、現代の家づくりは部材も工程も複雑になり、昔のように見識のある建主ばかりではなくなりました。高橋さんは、建主に代わって工程・品質・お金を管理する施工マネジメントも行っています「やっていることは工務店とほとんど同じ」と言いますが、施工を一括して請け負うつもりはないと言います。お金の流れによって上下関係ができるのを避けているのです。設計者も各職人も対等な立場で、それぞれが建主の方を向いている関係で家づくりに参加しています。


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