近山スクール東京 講師紹介

宮内寿和

宮内寿和さん写真
宮内寿和 Miyauchi Toshikazu
宮内建築

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宮内建築

年度 講座名
2008年 大工の立場で考える木材の乾燥と工法

基本を叩き込まれた大工修業


 宮内建築は、滋賀県大津市で地域材による家づくりを手がける大工工務店です。4代目の寿和さんは、中学校卒業とともに修業を開始しました。修業中は電動工具を一切使わせてもらえませんでした。手仕事を徹底的に仕込まれたことで、いろいろな木の性質がわかるようになり、材料を大切に扱う気持ちも養われたそうです。

木の長所を損なわない乾燥方法を求めて


 木の個性を読んで加工する宮内さんは、木材にとって最適な乾燥方法も追及しています。「高温乾燥材は、色や艶、香りといった木の良さが失われてしまうから」と、使いません。しかし、自然の環境で時間をかけて乾燥させると、家ができた後も乾燥するに従って表面割れやねじれが生じてきます。自然乾燥させた木は割れるのが当たり前と手をこまねいているのは、大工の努力不足ではないか。建主の幸せを考えていないと、宮内さんは考えました。自然な方法で、色艶がよく仕上がり、後に割れが生じにくい。そんな乾燥を目指して、(独)雇用・能力開発機構ポリテクカレッジ滋賀と共同で水中乾燥の実験を行っています。

伝承されてきた知恵に科学的な裏づけを


 この乾燥方法は、数ヶ月間貯水池に丸太を浮かべ、保管するというもの。色や香りを損なわずに含水率を20%まで下げることができました。昔は伐採した丸太を筏で運び、木場の貯木場でも水に浮かべていました。宮内さんたちはさまざまなデータを取り、昔の知恵に科学的な裏づけを与えようとしています。


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